「反省してください」って何ですか?(3月ニコカレ)

yinakuma2007-04-03

「終わりよければすべてよし」というのが、4/1リリースに向けての最後の3/26週のチームのテーマでした。


12月から始まった前回プロジェクトは、3月末で作業を終え、4月2日にシステム稼動をホームページで見て、開発に携わったメンバは喜びの声をあげました。そして「終わりよければすべてよし」ということで、3月のニコカレを載せるつもりでいました。


しかし、残念なコトが発生しました。


今朝、気持ちよく客先リーダへ


「おはようございます。無事稼動してるみたいですね。」


と話しかけたところ、これまで見せたコトのない不機嫌そうに


「後で連絡したいことがあるので、手が空いたら声掛けてください。時間はかかりません。」


とのこと。


同じお客先で、4月から別案件の開発チームへ移り、気持ちを新たにスタートしたところでした。


しばらくして、チームメンバと話を聞きにいったところ、客先リーダから4月1日のリリースに向け待機していたところ、我々のチームが担当していた機能で、リリース後に3件の障害が発生したという話がありました。そして「今後こういったことがないよう、反省してください。」との言葉がありました。
話が見えなかったので、詳しく話を伺ったのですが、どうやら3/31から4/1にかけて、リリースのため待機していて、障害が発覚し、その場で対応。このことで、4/1と4/2に手厳しくお叱りがあり、客先リーダから手の離れた我々に、ひとこと言っておきたかったということのようでした。
そこで個々の障害内容を1件づつ伺い、表面的な原因だけでなく、その根本原因の追求、発生タイミング、再発防止策の案、全体的な開発標準の見直し注意点の提案を行って、こちらでできたはずのコト、見落としていたコト、お客様への要望事項、をその場で揚げました。


そこまでお話したところで、客先リーダは、感情に任せて発言してしまったことに気付いたようでした。
しかし気付くのには遅すぎました。そしてそのときに思い出した言葉がありました。


「リーダが信頼を獲得するのには膨大な労力を要するが、信頼を失うのは驚くほど簡単」


その後、誤りの言葉が何度かありましたが、メンバの心には届いていないようでした。その後、前プロジェクトから継続しているメンバ内で話したのですが、「現在のプロジェクトで、汚名返上、名誉挽回し、その後、早急に現在のお客様から撤退したい」との結論に至りました。以降も、意欲的に開発していける気がしないというがあり、これはいざと言うときに、はっきりと違いがでるため、その方向で進めていこうと考えました。


12月から4ヶ月間積み上げてきた客先リーダの信頼は、瞬間に崩れ、無くなりました。音を立てて崩れるのを、しっかりと感じることができた出来事でした。お客様としての権限を行使されたメンバは、その後フォローしたとしても、簡単にはその溝を埋められないのだと感じました。


「終わりよければすべてよし」


その逆も真なりです。
12月以降、4ヶ月間の短期決戦ではありましたが、これからも末永くやっていきたいと考えていたお客様だけに、本当に残念な出来事でした。


その出来事を事前に検出、抑止できなかった自分に反省でした。